軽快車、いわゆるママチャリの整備を自宅でやってみたいと思ったことのある方は多いと思います。
わざわざ自転車店まで持っていくのも面倒だし、お金も掛かるし、ということで自分でできればいちばんいいですよね。
でも、いざ整備を自宅でやってみようと思っても、ネジやナットがいっぱいあってどこに何を使えばいいのかって悩みませんか?
今回はこれから整備を始めたい方や工具をそろえる方のために、最低限これは必要だ、という工具を紹介していきたいと思います。
初級編ということで、家庭でも出くわしやすい作業内容として以下の5項目を選びました。
- パンク修理
- タイヤチューブ交換
- 各種ワイヤー交換
- チェーン交換
- ブレーキ整備
このあたりの作業がひとりで出来るようになれば初心者脱出です。
そして、上記の作業の際に必要な工具は以下の7つです。
それではそれぞれの工具について詳しく説明していきます。
スパナ
8ミリ、10ミリ、14ミリ、15ミリの4種類が必要です。
8ミリと10ミリは各部のナット、14ミリは前輪のハブナット、15ミリは後輪のハブナットに使用します。
業務用のホーザン製ラチェットレンチを以前仕事で使用していたことがありますが、14ミリと15ミリの両口かつラチェット機能つきでソケット部分の深さもあり、使い勝手はよかったです。
ただ、家庭で修理するだけなら普通のスパナで問題ないでしょう。セットになっているものを購入する際は、上記のサイズがすべて揃っているか確認しましょう。
特に15ミリは自転車整備くらいでしか使用しない場面も多いので、特に注意しましょう。
使用する作業
タイヤチューブ交換
各種ワイヤー交換
チェーン交換
ブレーキ整備
プラスドライバー
各部のネジに使います。
サイズは2番が1本あれば事足りますが、グリップシフトのワイヤー交換などでカバーを外す際に精密ドライバーも必要になるかもしれません。
柄の長さに関しては、75ミリのものと200ミリの長短2種類用意しておくと場所によって使い分けが効きます。
使用する作業
タイヤチューブ交換
各種ワイヤー交換
チェーン交換
六角レンチ
各部のボルトやステムの調整に使います。
軽快車の場合はプラスネジが多いので出番はそこまで多くないかもしれません。長めでボールポイントタイプのものが使い勝手が良いので、セットになっているものを用意しておくとよいでしょう。
使用する作業
各種ワイヤー交換
ボックスドライバー
10ミリのものが1本あれば十分ですが、8ミリも揃えておくと作業に小回りが利きます。
主にチェーン引きの調整やキャリパーブレーキの片効き調整に使います。
スパナでも代用できますが、手の入りにくい部分のナットの場合いちいち持ち替えが必要になるので用意しておくと作業性が上がります。
チェーン引きのネジ先がソケットの底に当たってしまうのを防ぐために、ソケット部分の深いものを選びましょう。
使用する作業
チェーン交換
ブレーキ整備
チェーン切り
チェーンを交換するときにチェーンのコマ数を合わせるために使います。
作りがやわなものだとチェーンのピンをねじ込んでいくときに折れる可能性があるので、ある程度しっかりしたもののほうがよいでしょう。
使用する作業
チェーン交換
タイヤレバー
リムからタイヤを外す際に使用します。
これが無いとパンク修理もタイヤチューブ交換もできません。鉄製の簡素な3本セットでもよいですが、プラ製でまとめられるものだと工具がばらけることが無く、保管しやすいです。
使用する作業
パンク修理
タイヤチューブ交換
ワイヤーカッター
ワイヤーを交換して長さを調整するときに使います。
ニッパーで代用できそうに思えますが、専用のカッターは切断した後の断面が綺麗に仕上がり、ワイヤーがほつれにくいのでこれも用意しておくべきでしょう。
結果的に耐久性を長く保つことにもつながります。
使用する作業
各種ワイヤー交換
作業に合った工具で効率よく楽しく作業しよう
このほかにも色々な作業がありますが、基本的にこちらの7つをそろえておけばたいていの作業は可能です。
作業に合った工具を選ぶことでスムーズに作業できますし、なにより無理な力をかけてケガすることも少なくなります。
すべてをばらばらで揃えても良いですし、amazonなどで自転車整備用工具セットを購入するのもありです。
様々な工具がセットになっているので、今後別の作業をする際にも役立ってくれます
まずは工具からきちんと揃えて自転車整備を覚えていきましょう。次回からは、それぞれの作業にクローズアップし、どのように作業を進めるのか紹介していきたいと思います。
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